第4回都市計画遺産セミナー カローラ・ハイン(デルフト工科大学)Japanese City Planning in Global Perspective

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第4回都市計画遺産セミナーを2016年10月28日(金)19時から開催することになりました。詳しくは週明けに再度ご案内しますが、世界トップクラスの都市計画史研究者であり、日本の都市計画史に関する研究論文も多数執筆されているデルフト工科大学のカローラ・ハイン教授に「Japanese City Planning in Global Perspective」というタイトルでお話を頂きます。

第4回都市計画遺産セミナー(特別レクチャー)

”Japanese City Planning in Global Perspective”
Prof. Carola Hein(Delft University of Technology)

日時:2016年10月28日(金)19時~20時半
場所:東京大学本郷キャンパス
工学部14号館222(アーバンコモンズ)
参加:申し込み不要、参加無料
主催:都市計画遺産研究会/東京大学都市デザイン研究室

※講演は英語で行われますが、質疑応答では日本語も対応可です。
※カローラ・ハイン先生のプロフィールは下記のとおりです。

Carola Hein is Professor and Head, Chair History of Architecture and Urban Planning at Delft University of Technology. She trained in Hamburg (Diplom Ingenieurin) and Brussels (Architecte) and earned her doctorate at the Hochschule für bildende Künste Hamburg in 1995. She has published and lectured widely on topics in contemporary and historical architectural and urban planning—notably in Europe and Japan—and has authored several articles and books on capital city issues in Brussels, Strasbourg, Luxembourg, Berlin, and Tokyo. From 1995 to 1999 she was a Visiting Researcher at Tokyo Metropolitan University and Kogakuin University, focusing on the reconstruction of Japanese cities after World War II and the Western influence on Japanese urban planning. Among other major grants, in 2004, she held a grant by the Brussels-Capital Region Government to investigate the urban location and architectural expression of the European capital function. In 2005-06 she has been working with a grant from the Lincoln Institute for Land Policy for research on Regional integration and land policies affecting the future development of Tallinn, Warsaw, and Budapest. In 2007, she received a Guggenheim Fellowship to pursue research on The Global Architecture of Oil.With an Alexander von Humboldt fellowship she investigated large scale urban transformation in Hamburg in international context between 1842 and 2008. Her current interest is the study of international networks and the transmission of architectural and urban ideas along these networks, focusing specifically on port cities and the global architecture of oil.

Carola Hein has authored The Capital of Europe. Architecture and Urban Planning for the European Union (Praeger, 2004), and has edited Port Cities: Dynamic Landscapes and Global Networks London: Rutledge 2011; (with Pierre Laconte (eds,)) Brussels: Perspectives on a European Capital. Brussels: Publication of the Foundation for the Urban Environment, 2007. Bruxelles l’Européene: Capitale de qui? Ville de qui?/ European Brussels. Whose capital? Whose city? Brussels: Cahiers de la Cambre-Architecture n 5, Brussels: La Lettre Volée, 2006; (with Philippe Pelletier (eds.)). Cities, Autonomy and Decentralization in Japan. London: Routledge, 2006/2009: (with Jeffry Diefendorf, and Yorifusa Ishida (eds.)), Rebuilding Urban Japan after 1945. London: Palgrave Macmillan, 2003. She has also published numerous articles in peer-reviewed journals, books, and magazines.

 

第3回都市計画遺産セミナー「都市計画史は「ニュータウン」に何を見ているのか」開催

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テーマ:都市計画史は「ニュータウン」に何を見ているのか -イギリス研究最前線との対話

日時:2015年11月7 日(土)15:30~17:30

会場:フェニックス・シーガイア・リゾート2階オーチャード北

主催:都市計画遺産研究会(日本都市計画学会共同研究組織)

基調講演:マーク・クラプソン(ウェストミンスター大学)

話題提供:中野茂夫(島根大学)、有田智一(筑波大学)、篠沢健太(工学院大学)

司会:中島直人(東京大学)

記録:中島伸(東京大学)

 

趣旨説明(中島直人)

都市計画遺産研究会では、都市計画遺産セミナーとして、海外から都市計画史研究者を招聘し、海外の都市計画史研究の状況を伺い、日本の都市計画研究の可能性を探ることを目的に開催している。今回は20世紀後半最大の都市計画遺産のひとつである「ニュータウン」を取り上げ、日英を比較しながらこれからの都市計画史研究の展望を議論したい。

 

基調講演「New Towns in Planning Studies in England」(クラプソン)

イギリスの田園都市運動は、1903年のレッチワース、1920年のウェルウィンによって、新しいコミュニティづくりの先駆けとして始まった。田園都市運動に導かれたNT建設は第二次世界大戦後に結実し、3つのNT法が戦後つくられるが、重要なものは、戦災復興としての重要な側面を持つ1946年法と、最大級のNTであるミルトンキーンズを生んだ1965年法である。今日ではNTに270万人がイギリスでは住んでいる。

戦後イギリスのNTにおいて、近隣住区計画、交通及びコミュニケーション計画、住商分離のゾーニングなどが新しい重要なNT建設の価値として提供された。近隣住区計画については部分的には成功し、ラドバーンシステムによる歩車分離は旧市街の混在型地区に比べて成功したと言える。最大規模のミルトンキーンズでは、自己完結性としては最も成果を挙げたと言える。しかし、現在の絶望的な住宅不足と都市計画協会(TCPA)によるロビイング活動にも関わらず、NTのような大規模なプログラムにわずかな政治的意図しか働いていない。

 

話題提供1「近隣住区論の導入とニュータウン」(中野)

日本のNT建設は、戦時下の新興工業都市計画からはじまったとされ、内務省の指導要領には近隣住区の考え方が取り入れられていた。それ以前にも内田祥三らが手がけた大同、勝田などの都市計画において近隣住区論の影響が読み取れる。この近隣住区論の受容が日本の導入過程の根幹になったと見てよい。日本にとって、田園都市論が自然豊かな住宅地のイメージとして定着した理論だったのに対して、近隣住区論は都市計画の具体化の理論であり、日本の実情に合わせた段階的展開があった。

 

話題提供2「 筑波研究学園都市を対象とした「日本における都市計画理論の実践」の検証の意義」(有田)

日本では通常郊外ベッドタウンとしてNTが成立してきた。そこで筑波の自立型都市の構想、実現は重要である。現在筑波が直面している構造転換課題として、①東京の過密抑制という従来の目的の喪失と自立都市圏としての持続可能性、②サイエンスクラスターとしての存在意義の転換期、③均衡のとれた田園都市の実現、④計画、開発における国主体から自治体、市民主体のマネジメントへの移行、⑤これまでの都市計画、設計基準の有効性の検証と時代変化への対応が挙げられる。

 

話題提供3「地域文脈の視点からの郊外住宅地の再編」(篠沢)

千里NTを事例として、現代の郊外住宅地の再編と再生のための潜在する自然環境構造を解読した。近代的建設により弱められ、失われた空間組織と社会組織のつながり、建設後の人々の住みこなしにより生じた環境の改造や改善の意義を読み取ることが不可欠である。千里NTでは、NT全体で計画単位としての「谷」の継承、住区レベルではため池をベンチマークとする地形の継承、団地レベルでは地形の連続性と変換点の継承が、各スケール、事業段階で行われていた。

コメント(クラプソン)

イギリスでは近隣住区論は1960年代には有効になっていたが日本では必ずしもそうではなかった。地形的な問題が土地利用に大きく影響していた。千里NTでは、地元の農業の影響が気になった。イギリスでは都市開発に大きな反対を受けていた。筑波の自立型都市を目指すことは日本の他の都市においても共通するだろう。筑波の建築水準は高い。日本のNTは密度の問題に他国よりも適切に対処できているのではないか。

コメント(篠沢)

農家がNTに反対する傾向だが、時代が下ると農地利用が減り反対も減る。そして計画の自由度が上がるが、反対譲歩によるため池を残すなど条件がつき、それが魅力的な空間になった。

コメント(有田)

筑波の最初のマスタープランは文脈を無視して理想的に書いたことで、地元農家の大反対があった。当初、インフラ移住者の苦労があり、これらをまとめた記録集もある。近隣センターが重要だった時期もある。NTも時代毎に成長している。

コメント(中野)

日本の高密なNTは設計標準等によってつくられているが、評価は分かれるところ。日本らしさはまだ研究蓄積が浅いが、当時の計画単位を理解することが重要。

コメント(中島直人)

人口、住宅不足の状況が日英では大分異なり、NTの都市計画史研究をする意義も大分異なりそうだ。

コメント(会場から)

日本は既にNTに内在した持続可能性があるのに、継承されずに変更されてしまうことが課題ではないか。

コメント(会場から)

日本の都市計画技術が大きく力をかけたのは、土地取得の点にある。イギリスは比較的簡単だったようだ。今後日本も土地が余り始める。土地取得について比較したい。

文責:中島伸(東京大学)

 

Young Scholars Seminar of Planning History Study in China and Japan

3月 26, 2015 by · Leave a Comment
Filed under: 海外, 都市計画遺産研究会 

2015年3月21日、中国・杭州にて、浙江大学が主催し、都市計画遺産研究会も協力するかたちで、「日中都市計画史若手研究者交流研究会」(Young Scholars Seminar of Planning History Study in China and Japan)が開かれました。中国からは5つの研究発表がありました。日本側は中島直人(慶應義塾大学)、初田香成(東京大学)、中島伸(東京大学)が発表し、その後、研究のテーマ、枠組み、方法についてのディスカッションを行いました。 Whats my ip

第2回都市計画遺産セミナー 中国の都市計画史と日本の都市計画史 学術コラボレーションの可能性を求めて

10月 24, 2013 by · Leave a Comment
Filed under: 海外, 都市計画遺産研究会 

来る11月9日、法政大学で開催される日本都市計画学会学術講演会の会場にて、下記のワークショップを開催します。3月にアメリカのアラン・プラッタス氏(イェール大学教授)を招聘して開催した第1回都市計画遺産セミナーに続く、第2回都市計画遺産セミナーとなります。中国から3名の都市計画史研究者を招聘し、研究を発表して頂きます。皆様のご参加をお待ちしております。

中国の都市計画史と日本の都市計画史
-学術コラボレーションの可能性を求めて

主催:都市計画遺産研究会(日本都市計画学会学術交流組織)

日時:2013年11月9日(土)13時-15時

会場:法政大学田町校舎T413教室
※WS参加費用は無料ですが、学術講演会参加費が必要です。

登壇予定者
中国の都市計画史研究者(発表者)
・李百浩(東南大学教授)
・侯丽(同済大学副教授)
・傅舒蘭(浙江大学講師)
日本の都市計画史研究者(コメンテーター)
・渡辺俊一(東京理科大学嘱託教授)
・中野茂夫(島根大学准教授)
・中島直人(慶應義塾大学准教授) 他

趣旨
ストック型の成熟社会における都市計画史の役割とは一体何だろうか。従来の日本における都市計画史研究は、近代都市計画のコンセプトを生み出した欧米を原点とし、我が国における思想や技術の伝播や理解、普及、変容の度合いに関心を注いできた。しかし、これからの都市計画史研究は、欧米-日本-もう一国という「三角測量」により、豊かな計画文化の世界を描き出す方向を目指したい。本WSでは、近年、都市計画学会内に都市計画史の学術委員会を設置し、都市計画史研究を推進し始めている中国から気鋭の都市計画史研究者を招聘し、1用語と概念、2教育と職能、3遺産と保全の3つのテーマについて、日本と中国との都市計画史研究のコラボレーションの可能性を探る。

下記に本WSの案内がございます。
http://www.cpij.or.jp/com/ac/WS-2013.pdf

第1回都市計画遺産セミナーのお知らせ Civic Art: its Legacy and Contemporary Relevance?

来たる2013年3月8日に、都市計画遺産研究会主催の第一回都市計画遺産セミナーを開催致します。今回は、イェール大学教授のアラン・プラッタス氏を招聘します。「都市計画家、都市デザイナーにとって、都市計画史はいかなる意味を持つのか」を「シヴィックアート」をテーマにご講演して頂きます。下記、詳細です。
>>第一回都市計画遺産セミナーのポスターはこちら

Planning Heritage Seminar #1
Special Lecture
Prof. Alan J Plattus(Yale University)
Civic Art: its Legacy and Contemporary Relevance?

第一回都市計画遺産セミナー
アラン・プラッタス氏(イェール大学建築学部教授)講演
『シヴィックアート:その遺産と現代的意義』

■日時:2013 年3 月8 日(金)14 時~ 16 時
■会場:東京大学工学部1 号館3 階建築学科会議室 (東京大学本郷キャンパス)
■使用言語:英語・日本語   ※ご講演は英語で行って頂きますが、逐次通訳が入ります。
■定員:30 名(事前申し込み先:中島直人(慶應義塾大学)naoto@sfc.keio.ac.jp)

■趣旨:
歴史家は歴史を書くために歴史に没入します。では、都市計画家や都市デザイナーは何のために歴史に向き合うのでしょうか。 それは都市の現在、都市の未来のためではないでしょうか。本セミナーでは、イェール大学建築学部で都市デザインの教育に携わり、イェール・アーバンデザイン・ワークショップを設立し、地域コミュニティとの協働を基盤とした都市デザインの実践を行ってきたアラン・プラッタス教授を招聘し、「過去のアーバニズムにどう現代的な意義を見出すのか」というテーマでご講演を頂きます。プラッタス教授は、1922 年に出版されたワーナー・ヘゲマンとアルベルト・ピートによる名著『アメリカのヴィトルヴィウス 建築家のためのシヴィックアートの手引き』の復刻や、イェール大学のお膝元であるニューヘイヴン市のシ ティ・ビューティフル運動時代の傑出したプラン『ニューヘイヴン計画1910』の復刻を手がけてこられました。一方で、ニューアーバニズム運動にも最初期から関わり、コネチカット州の中小都市を中心に、アメリカ内外でニューアーバニズムの実践を展開されています。「シヴィックアート」をキーワードに、歴史への言及と実践活動との関係についてお話し頂きます。

■アラン・プラッタス氏の詳しいプロフィールは下記をご覧下さい。http://www.architecture.yale.edu/drupal/people/faculty/plattus-alan-j http://www.architecture.yale.edu/UDW/profile/alan.html

■都市計画遺産セミナーとは?
都市計画遺産研究会(日本都市計画学会共同研究組織)は、「我が国の近代都市計画が現在までに生み出してきたもの、そしてその中で将来に遺していくべきものは何か」を問い、それらを新たに提起、定義すべき「都市計画遺産」(planning heritage) という概念のもとで整理し、今後の都市づくりにおける扱い方について検討していくこと)を目的に、2010 年4 月より活動を開始しています。都市計画遺産研究公開セミナーは、都市計画遺産研究会が主催する公開研究会で、毎回、「都市計画史」や「都市の歴史」をテーマに、国内外から講師をお呼びし、「都市計画遺産」についての知見を磨いていきます。

ぜひ、ご参加下さい。

 

海外調査報告-第9回都市計画遺産研究会

5月 14, 2012 by · Leave a Comment
Filed under: 海外, 都市計画遺産研究会 

研究会の会場。今回も多くの研究仲間が参加してくれました。

5月11日の18時から、東工大にて、第9回都市計画遺産研究会を開催しました。昨年度から開始した科研「「都市計画遺産」の概念構築と実態把握」の一環として、3月に実施した海外調査について、その成果を、津々見、佐野、西成、中野、中島直、初田が報告しました。オーストラリア、イギリス、アメリカでのplanning heritageに関する学協会の取り組みに加えて、各地の都市計画遺産が、たくさんの写真とともに紹介されました。文化財の拡張という動機から、都市計画のプレゼンテーションという動機まで、それぞれの国で事情は異なりますが、都市計画が生み出してきた都市空間に「遺産的価値」を見いだそうとする動きが、確かに目立ち始めています。都市計画史の将来目指すべき方向の一つとして、この研究会では都市計画遺産を追求していきます。

Great Places in Canada

都市計画遺産研究会では、今年度から頂いている科研(基盤B)で、海外における都市計画遺産を巡る取り組みを調査したいと思っております。さて、海外情報にも載せているように、アメリカでは、アメリカ認定都市計画家協会(AICP)が1986年から2008年にかけて、アメリカの都市計画史上重要な計画や事業を対象としたNational Planning Landmark Awardを選定し、アメリカ都市計画協会が2007年から都市計画が生み出した優れた街路、近隣、公共空間を選定するGreat Places in Americaプロジェクトを実施していますが、お隣のカナダでも、同様の取り組み、Great Places in Canadaが始まっております。

Great Places in Canada
http://www.cip-icu.ca/greatplaces/en/

選定にあたってオンラインでの投票という仕組みが取り入れられている点、興味深いところです。

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